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4/20 「屍人荘の殺人」(著:今村昌弘)読破

「屍人荘の殺人」の本の写真

 著者:今村昌弘

1985年長崎県生まれ。岡山大学卒。

2017年『屍人荘の殺人』で第27回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。同作は『このミステリーがすごい!2018年版』、〈週刊文春〉2017年ミステリーベスト10、『2018年本格ミステリ・ベスト10』で第1位を獲得し、第18回本格ミステリ大賞[小説部門]を受賞。続編に『魔眼の匣の殺人』がある。

 (本書より引用)

 

 

評価 ★★★★☆

 

今回、この本を手に取ったきっかけはこの本の実写映画を見たからです。

神木隆之介さん、浜辺美波さん、中村倫也さん・・・最強・・・

これは見なくては!と思い劇場へ。

あれ・・・この終わり方まだ続くじゃん!と思ったのと、

映画だけでは理解しきれなかった部分を補いたかったので小説を即購入。

当時、読まずに溜まっていた本たちがあったので随分時間が経ってしまった・・・

 

 

 あらすじ

  

“神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介は、曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、同じ大学の探偵少女、剣崎比留子とペンション紫湛荘を訪れる。しかし想像だにしなかった事態に見舞われ、一同は籠城を余儀なくされた。緊張と混乱の夜が明け、部員の一人が密室で惨殺死体となって発見される。それは連続殺人の幕開けだった!奇想と謎解きの驚異の融合。衝撃のデビュー曲!”

(本書より引用)

 

 

 感想

 

私的評価は★4でございます。

80ページくらいから徐々に面白くなってくるんですが、それまでが長い・・・

(と言っても物語の説明やらがあるので仕方ないのですが)

でもそこまでいくとページが進む進む・・・

 

 

以降、ネタバレを含みます。 

 

 

 

私がこの本を読んで思ったこと3つ挙げていきます。

 

明智さんって主人公じゃなかったの!?

神紅大学でのホームズこと明智恭介。もちろんこの小説の重要人物・・と思って読むと大間違い。序盤でやられてしまう・・

葉村譲とともに難事件を解決していくのだろうと思っていたから度肝抜かれました。

関係性がどんどん変わっていくのはとても面白い。

 

◯立浪さんを憎めない件について

犯人によって殺されてしまう立浪さん、葉村同様私も彼のことをなぜか憎めない。

それはなぜだろう・・・?彼の生い立ちが原因だろうか?多分それもあるけど、

私はこの物語の中で彼が一番人間らしいなと思った。

彼の場合は女性関係であったけど、どんな人も何かしらのコンプレックスを持っていて

それを何とかしようと思ってもがいて失敗しての繰り返し。

彼を救うことはできなかったのか(事件とは別に) とマジで考えてしまうアホは私です。

 

◯重元さんは今後重要人物になりそう

続編である「魔眼の匣の殺人」を読んでいないから今後の展開が一切掴めていいないのだけれど、

エピローグに書かれていた

 

“一つ俺の記憶に引っかかっていることがある。紫湛荘から救出された後、精密検査と事情聴取のため一時的に施設に隔離されたのだが、そこで重元が所持していた荷物から例の手帳が警察だか検査官だかに見つかってしまい、重元だけ別部屋へと連行されたのだ。その後彼がどうなったのか、今となっては知る由もない。”

 

(本文抜粋)

 

の文章から見て重元さんはまた登場しそうな感じがしている・・・斑目組織が事実上崩壊しているから、重元さんがその組織の意志を引き継ぐのか・・・?

 

 

 さいごに

 

学生時代以来初となる読書感想文書いてみました。

何だか楽しかった気がする・・学生の頃は嫌いだったのに・・・

読書ペースは遅いので月1〜2回更新したいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

沙可安湖が何回見ても読めん!!!