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5/4 「水曜日が消えた」(著:本田壱成)読破

 

「水曜日が消えた」の本の写真

 

著者:本田壱成

2012年「ネバー×エンド×ロール〜巡る未来の記憶」(メディアワークス文庫)でデビュー。大胆なSF設定と透き通るような青春描写で注目の書き手。近著に「終わらない夏のハローグッバイ」(講談社タイガ)

 (本書より引用)

 

 

評価 ★★★☆☆

 

今回、読んだのは中村倫也さんが主演を務める、

映画「水曜日が消えた」(2020.6.19公開)の小説verです。

当初この映画は2020.5.15に公開予定だったのですが、

コロナウイルスの影響により公開が延期となっていました。

私も映画を見に行く予定だったのですが、最近まで公開の目処が立っていなかったので

先に小説を読みました。

 

(余談ですが、現在放送中のドラマ「美食探偵 明智五郎」で中村倫也さんに完全に惚れた模様・・・)

 

 

 

あらすじ

 

一つの身体に宿った〝七人の僕〟。曜日ごとに切り替わる人格のうち火曜日担当が僕だ。

だけど、ある朝目覚めるとそこはーーー水曜日!?いつもは定休日の飲食店、入ったことのない図書館、そして、初めての恋。友人の一ノ瀬にたしなめられながらも、浮かれていた僕だったが、ある不穏な気配に気づく。僕らの中に裏切り者がいる・・・・・・?予測不能の〝七心一体〟恋愛サスペンス!

 

(本書より引用)

 

 

感想 

 

 

評価は★3です。★4にするか迷いました・・・。

前半はサスペンス要素が全く感じられなくてほのぼのとした日常ストーリーという感じだったのですが、後半からの追い上げがすごかった。

話がどう進んでいくのか全く予測できなくて、後半からは大袈裟かもしれないけど息つく暇もなく読み進めました。

 

 

 

ここからネタバレ含みます

 

 

 

 

 

 

○水曜日が消えた・・・?

 

火曜日担当だったはずの僕が水曜日までいけるようになり、

念願だった図書館にも行けた・・・

さらには好きになった瑞野さんとのデートにまでこぎつけ浮かれ気味の僕。 

しかし七人の僕を知る友人一ノ瀬から言われた一言ではっと我に帰る。

 

まあ水曜日は気の毒だけど、

だからって火曜日が悪いことしてる訳じゃないしね。 

 

この言葉によって火曜日の僕は、水曜日が〝犠牲〟になっていることに気づく。

 

この部分は私もはっとなる感覚が分かるなあ・・・

分かりやすいところで行くと食事をするときとか、

常にそういうことを考えてる訳ではないけれどふとした瞬間に、

とりさん、ぶたさん・・・(そのほかの生き物たち)ありがとうって気持ちになります。

 

 

○瑞野さんが消えた

 

火曜日が初めて好きになった相手、瑞野さん。

デート中に発覚したのは彼女が好きなのは〝水曜日の僕〟だということ。

ここからどうなっていくんだろうと思っていたら、

後半はほとんど出番がなくなっていて驚きました。

エピローグには一ノ瀬さんと旅行に行ってるし、

うーん・・・一ノ瀬さんが幼い頃からの友人で大切な人なのは理解できるけど

〝恋愛〟サスペンスならもう少し何かアクションがほしかったなと思ったり・・・

 

 

 

まとめ

 

正直、〝恋愛〟要素も〝サスペンス〟要素も薄いなと感じましたが、

それでもとても面白かったです。

全体的にほのぼの〜としていて私のような読書初心者さんにはオススメかもしれません!

今回触れなかったですが、一番の山場だと思われる月曜vs火曜の戦いはハラハラしました。

映画はどんな感じになってるのかな・・・待ち遠しい

 

 

 

 

 

一ノ瀬と言われると一ノ瀬蓮(ストロボ・エッジ)を思い出す・・・